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2021年秋リリース「Windows 11」 これからのPC選びで知っておきたいこと

日本時間の2021年6月25日、MicrosoftからWindows 11が発表されました。UIが大きく刷新されたことでも注目されていますが、セキュリティ機能を維持するため、動作するハードウェアの要件もそれなりに高いものになっています。そこで今回はWindows 11の特長を紹介するとともに、動作に必要となるPCについて解説します。

Windows 11はどんなOSか

まだ明らかになっていないことも多いのですが、現段階(2021年7月中旬)で発表されている情報では、次のような機能追加や拡張が行われています。

  • セキュリティ性能の向上
  • UIの刷新
  • グラフィック性能の向上
  • 音声入力のサポート
  • Teamsの統合
  • ウィジェット機能の復活
  • Microsoft Storeの強化
  • Amazon Appstoreの追加
  • Androidアプリのネイティブ実行

Windows 11はWinodows 10をベースに開発されているため、現在Windows 10で動作しているアプリの大半はそのまま、Windows 11でも動作可能です。

UIの刷新については、タスクバー、アイコン、スタートメニューのレイアウト、表示内容、デザインが大きく変わるほか、ウィンドウの角も丸みを帯びたデザインになります。また、スナップ(ウィンドウの整理)機能によって、ウィンドウのレイアウトを指示することも可能です。

タスクバー中央にアイコンが配置され、スタートメニューも刷新(出典:MicrosoftのWebサイト)

ウィンドウの角は丸みを帯び、スナップ機能で配置を指定できる(出典:MicrosoftのWebサイト)

ウィンドウの配置例(出典:MicrosoftのWebサイト)

復活したウィジェット機能。Windows 7の頃よりも使い勝手が向上している(出典:MicrosoftのWebサイト)

TeamsがOSに統合され、TeamsのチャットをMessengerのように利用できる(出典:MicrosoftのWebサイト)

ストア機能については、Microsoft Storeを強化するだけではなく、新たにAmazon Appstoreを利用できるようになるとのことです。Amazon Appstoreから提供されるAndroidのアプリをWindows 11上でも動作させることが可能なので、スマートフォンと同じアプリをWindowsでも利用できます。

強化されたMicrosoft Store(出典:MicrosoftのWebサイト)

Amazon AppstoreからAndroidのネイティブアプリが入手可能になる(出典:MicrosoftのWebサイト)

セキュリティ性能の向上

Windows 11は、セキュリティ性能が大きく向上していることが注目されています。特に近年はハードウェアやファームウェアを標的としたサイバー攻撃が増加しているため、セキュアブートやTPM (Trusted Platform Module)2.0によって、こうした攻撃からシステムを保護します。

[セキュアブート]
セキュアブートとは、OS起動時にデジタル署名を検証し、署名されていない、あるいは署名に異常のあるOSは起動させない仕組みです。Windows 11では、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)によるセキュアブートをサポートしている必要があります。ちなみにUEFIとは、以前のBIOSの後継となる仕組みで、OSとファームウェアのやり取りに対する取り決めです。

[TPM]
TPMは、PCにセキュリティ機能を追加するためのチップです。ランサムウェア攻撃や、PCに侵入しようとするマルウェアなど不審な動作を監視するほか、パスワードや暗号化キーなどの機密情報を安全に保存する機能を提供します。Windows 11は TPM 2.0を、生体認証の「Windows Hello」やストレージ暗号化機能の「BitLocker」、プラットフォームとアプリケーションの信頼性や整合性を検証する「Microsoft Azure Attestation」(MAA)などで使用しています。

リリースのスケジュール

Windows 11のリリースは2021年の秋とだけ発表されており、正式な発売日はまだわかっていませんが、おそらく今秋発売される主要ベンダーのプリインストールモデルは、Windows 11となるでしょう。

なお、Windows 10からWindows 11への無償アップグレードも発表されています。こちらは正式リリースからやや遅れて2022年前半となる予定です。

いまPCを買っても大丈夫なのか

Windows 11の動作要件を満たしていれば、そのままWindows 11にアップグレード可能なので、現在発売されているWindows 10のPCを買い控える必要はありません。主要ベンダーはWindows 11へのサポート情報を公開していますので、「低価格モデル」や「旧モデル」の購入を検討している場合には、事前にベンダーのサイトでWindows 11への対応状況をチェックすると良いでしょう。

なお、PCがWindows 11に対応していない場合でも、そのままWindows 10を継続して利用することも可能で、Microsoftは2025年10月14日までサポートすることを明らかにしています。

動作に必要なシステム要件

動作に必要なシステム要件は、Windows 10よりも高くなっています。新たなセキュリティ機能を提供するため、システムファームウェアとセキュリティチップであるTPM 2.0が必須になっていることが大きな違いとなっています。

Windows 10とWindows 11のシステム要件

Windows 10 Windows 11
CPU1 ギガヘルツ(GHz)以上1 ギガヘルツ(GHz)以上で 2 コア以上の 64 ビット互換プロセッサまたはSyastem ona Chip(Soc)
メモリ1 ギガバイト(32bit)
2 ギガバイト(64bit)
4 ギガバイト以上
ストレージ16 ギガバイト(32bit)
20 ギガバイト(64bit)
64 ギガバイト以上
グラフィックカードDirectx 9 以上(WDDM 2.0 ドライバー)に対応Directx 12 以上(WDDM 2.0 ドライバー)に対応
ディスプレイ800×600ドット以上対角サイズ 9 インチ以上 8 ビットカラーの高解像度(720p)ディスプレイ
システムファームウェア       -           UEFI、セキュアブート対応
TPM       -           TPM 2.0

システム要件の詳細はMicrosoftのサイトで公開されています。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-specifications

CPUの要件としてMicrosoftが提示しているのは「1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC)」です。ただし、Microsoftが公開している対応CPUの一覧を見る限り、CPUの「世代」にも制限があります。Intelであれば第8世代のCoreプロセッサ、AMDであればRyzen 2000シリーズ以降のCPUが最低要件となりそうです。(正式リリースまでには変更の可能性もあります)

セキュアブートとTPM 2.0への対応状況を確認するには

現在使用しているPCが、セキュアブートとTPM 2.0に対応しているかを確認するには次のような方法があります。

[セキュアブート]
検索ボックス(Windowsキー+Qで起動)から「msinfo32」と入力して「システム情報」を起動し、BIOSモードが「UEFI」、セキュアブートの状態が「有効」になっていれば問題ありません。

セキュアブートが無効でも、PC(マザーボード)によっては、UEFIのセットアップ画面から有効にできる可能性はあります。

[TPM 2.0]
検索ボックスに「セキュリティ プロセッサ」(半角スペース必須)と入力し、Windowsセキュリティの「セキュリティプロセッサの詳細」画面を表示し、TPM 2.0に対応していれば問題ありません。最近ではCPUとセットになった「Intel PTT(Platform Trust Technology)」や「AMD fTPM(Firmware TPM)」もTPM 2.0に準拠しています。

数年前からTPMを搭載しているPCは増えているため、TPMがないと表示された場合でも、UEFIのセットアップ画面をチェックしてみることをおすすめします。なお、TPMのバージョンが2.0ではない場合でも、ファームウェアのアップデートなどで対応できる場合があります。

まとめ

・Windows 11はUIが刷新されセキュリティ機能も向上
・Windows 10からの無償アップデートがあるため、PCを買い控える必要はない
・Windows 10よりもシステム要件が厳しい。アップグレードできるかの事前確認は必須

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