今回はハイパーからサービス・製品をご導入された7社の事例について、ポイントを絞ってまとめてみました。各事例の最後には導入記事のリンクを貼り付けています。関心がある事例について、詳しい情報はリンク先の導入記事にてご確認ください。

ホリアキ株式会社：24時間365日セキュリティ監視体制を構築

包装資材や包装機器の企画・開発・販売等を手がけるホリアキ株式会社は、「Sophos MDR Complete」を導入し、24時間365日対応のセキュリティ監視体制を構築しました。

同ソリューション導入前には、旧タイプのエンドポイントセキュリティ製品を導入していた同社。しかし、同製品ではサイバー攻撃による被害懸念が残っていました。

そこで同社は「Sophos MDR Completeに含まれるエンドポイントセキュリティ製品は、ランサムウェア被害にあったことがない」「EDRの導入に必要なSOC（セキュリティオペレーションセンター）に該当する機能をワンストップで対応しており、運用負担・コストを抑えられる」などの理由からSophos MDR Completeへの切り替えを決断。

導入後はサイバー攻撃もランサムウェアによる被害もなく、問題なく運用頂いております。

被害の拡大するサイバー攻撃に備えるため、Sophos MDR Completeを導入しランサムウェア対策の強化と安全安心の監視体制を実現

上越地域消防局：利便性・生産性はそのままにエンドポイントを強化

新潟県上越市および妙高市を管轄する上越地域消防局では、Emotetを含むランサムウェアが流行する中、セキュリティ強化に乗り出しました。同局が導入したのが「HP Sure Click Enterprise（以下、HP SCE）」。

同ソリューションはクライアントPC内の仮想空間内で脅威を排除することができ、利便性・生産性はそのままにエンドポイント強化を図れます。同局では最初に小規模なPoC（Proof of Concept：概念実証）を実施し、2022年7月に本格導入を開始しました。

同局の職員も「HP SCEの導入により、課題だったエンドポイント強化とマルウェア対策が実現できた」「管理者目線でも、HP SCEによるセキュリティ面での組織全体の一元管理やEDR機能などにより、管理がとても便利になった」とお話を頂きました。

従来のセキュリティをかいくぐってくる脅威に対して、適切な対応ができるソリューションの検討が急務だったところを、HP Sure Click Enterpriseで解決

株式会社ユーエイ：高いマルウェア検知率を誇るソリューションを導入

キャスター総合メーカーの株式会社ユーエイでは、現状のマルウェア対策に不安を覚え、エンドポイント対策強化のために「Deep Instinct」を導入。まずは体験版を利用し、マルウェア検知率の高さや管理コンソールの操作性などを確認した上で、正式導入を決定しました。

導入効果としては高いマルウェア検知率が挙げられます。同社の担当者は「これまで使用していたアンチウイルス製品では検知されていなかったファイルがDeep Instinctでは検出された」と述べています。

一方で、「Deep Instinctで検出されたものが果たして本当に問題のあるものなのか、判断が難しいケースがある」ということで、同社では今後は社内における許可・拒否の基準点を整備する方針だということです。

AIアンチウイルス「Deep Instinct」が未知の脅威を防御パターンファイルの更新が不要で運用面も省力化

公立大学法人静岡文化芸術大学：体験型ツールで手軽にセキュリティ研修を実施

静岡文化芸術大学ではロールプレイング形式の体験型セキュリティ教育ツール「セキュアプラクティス」を導入しました。同大学ではこれまで講義形式のセキュリティ研修を実施していました。しかし、授業や業務で参加できない教職員が一定数いたため、研修機会を全員へ提供できていませんでした。加えて、研修時間についても、多忙な教職員にとっては決して短くない、授業1コマ分（90分）の長さでした。

その点、導入したセキュアプラクティスは1コンテンツ5分程度。手軽に情報セキュリティ研修を受けることができています。加えて、大学は「ウイルス感染等の疑似体験をすることにより、座学の講義形式の研修と比べて、受講者は自分事として情報セキュリティについて考えてもらえた」と同ツールを評価頂いております。

セキュリティ研修に長時間を要することが課題になっていたが、体験型製品としてのリアリティと1 コンテンツ 5 分程度の手軽さで、セキュリティが自分事に

三木楽器株式会社：自動修復機能で運用管理の手間削減

三木楽器株式会社は関西を中心に楽器店や音楽教室の運営等を手掛ける老舗総合楽器店。同社は「より安全で強固なテクノロジーを導入し、少ない人数でも全社員の端末を安全に利用できる環境を整備したい」と考え、「XG Firewall」と「Intercept X」を連携させた「Synchronized Security」を導入・活用することに決定。インシデント対応の自動化およびセキュリティ状態（脅威）の可視性を強化しました。

導入効果について担当者は「以前はウイルスなどに感染した端末は私が引き取って復旧対応をしていた。現在は自動修復機能により、私どもの作業の手間が大幅に低減＆非接触での対応が可能になった」とお話を頂きました。

ソフォスのSynchronized Securityによるセキュリティ対策は、脅威解析センターによる詳細な分析や自動修復機能などにより、運用管理の大幅な負荷軽減に

株式会社コクヨ工業滋賀：生産性向上に寄与する快適なWi-Fi環境を構築

Campusノート等を製造している、コクヨグループの株式会社コクヨ工業滋賀では、スムーズに業務を行える快適なWi-Fi環境を構築しました。

同社の工場ではPLC（Programmable Logic Controller）と呼ばれる制御装置で生産設備を管理していますが、以前はWi-Fiを利用できない場所が複数あり、都度PLCを有線で繋いで対応していました。また、コロナ禍ではオンライン会議が急増したことでオフィスエリアでは通信速度が低下する事態が頻繁に起こっていました。

こうした課題に対し、工場全域には安定通信を広域で実現する「WAPM-1266R」を導入。さらにオフィスエリアにはWi-Fi 6（11ax）対応の「WAPM-AX8R」を設置しました。

ソリューション導入の結果、工場エリアではスピーディにPLCへアクセスできるようになり、生産設備稼働の遅延を回避。オフィスエリアでは20人規模のオンライン会議も快適に行えるようになりました。

生産性向上と通信安定化を目的に、Wi-Fi環境をリニューアル。広大な工場エリアとオフィスエリアの各用途に則した快適な通信環境を実現

ヤマト工業株式会社：ランサムウェア被害ゼロという安心感

大阪を基盤とし、港湾工事や河川工事、道路舗装などを手掛ける総合建設会社・ヤマト工業株式会社。同社は、以前よりパターンマッチング方式のアンチウィルスソフトを使用していました。しかし、同ソフトでは新たな脅威への対応が懸念されるほか、手動でのアップデートが遅れてしまうことでセキュリティ面での不安を抱えていました。

そこで同社は2023年2月よりインターネットに接続するだけで、自動でアップデートが実行される「Sophos Intercept X Advanced」の評価版の検証を開始。2023年5月には正式導入を決定しました。

同ソリューションを導入した結果、運用管理の負担が大きく軽減。担当者は「管理コンソールからは各PCが最新の状態かをチェックできる」「同製品のランサムウェア被害ゼロという信頼性の高さのほか、エクスプロイト攻撃も防げるため大きな安心感がある」と評価頂いております。

ソフォスが世界で1億以上のデバイスを保護している中で、ランサムウェアの攻撃に対する圧倒的な防御力を持つという実績を高く評価

まとめ

・これまでの対策で十分なのか不安になり、セキュリティ強化のための新ソリューションを導入する事例が複数ある
・新ソリューション導入により、セキュリティの強化に加えて運用管理の手間軽減を実現した事例もある
・そのほか、静岡文化芸術大学では情報セキュリティについて学べる体験型教育ツールを導入した