テレワークでの業務の際、持ち運びが楽なモバイルPCを貸与する企業は多いようです。モバイルPCでもスペックは問題ありませんが、モニターサイズが小さくてストレスを感じることもあるのではないでしょうか。そんなとき、導入を考えたいのがサブモニターです。

サブモニターのメリット

デル・テクノロジーズ株式会社が公表している、サブモニター（デュアルモニター）を使ったときの作業効率や満足度についての調査によると、ユーザーの生産性が18％向上、満足度は91%向上という結果が得られたようです。
https://japancatalog.dell.com/c/dual-monitor-set/

デュアルモニターの作業効率について、作業内容が大きく関わってくることはもちろんですが、多様なシチュエーションでの活用が期待できます。

サブモニターの導入をおすすめしたいのは以下のような場合です。
l マルチタスクが多く、複数の画面を表示したい
l 使用するPCの画面が小さく、大きな画面でも確認したい

ここからは、その使い方や選定ポイントについて見ていきましょう

サブモニターの使い方をチェック！

サブモニターを接続してディスプレイ設定画面を開くと、次の４つから表示方法を選択できます。

l 表示画面を複製する
l 表示画面を拡張する
l １のみに表示する
l ２のみに表示する

手元のPC画面が小さく、大きなモニターに映したいだけのときは「複製」でいいのですが、マルチタスクの用途で使うなら「拡張」にします。サブモニターを用いている場合、この「拡張」で利用することがほとんどでしょう。

サブモニター初心者のために説明すると、ディスプレイ設定画面は、デスクトップ画面で右クリック＞ディスプレイ設定で開きます。

画面右下の通知アイコン（吹き出し型のアイコン）をクリックし、「表示」を選ぶと次のような画面が表示されるので、ここからも表示方法が選択可能です。

モニターの選定ポイント

モニターを選定する際にはサイズや解像度、接続方法などを必ず確認しましょう。

サイズ
サブモニターを自宅やサテライトスペースに固定して利用する場合と、モニターを持ち歩く場合とでは、選ぶものが変わってきます。

固定しておく場合、24～27インチ程度のモニターを利用することが多いようです。持ち歩く場合は13～15インチ、グラフィックや映像編集などを行う場合は27インチ以上の大型モニターが利用しやすいでしょう。

グレア／ノングレア
色がきれいに見えるのはグレア（光沢）タイプですが、背景が映り込み、眼が疲れやすいというデメリットがあります。事務作業メインで色にこだわらないのなら、ノングレアを選択してみるのも良いでしょう。

画面解像度
現在販売されているモニターは、ほとんどがフルHD（1920×1080）以上です。

解像度が高いものほど画質や映像はきれいに表示されます。ただ、解像度が高いモニターは文字が細かくなってしまうので、文書がメインの場合はフルHDで十分です。解像度が高いモニターを購入し、普段は表示倍率を300％などにしておいて、高解像度の画像や映像を確認するときだけ100％に戻すという手もあります。

フルHDと4Kモニターでは、表示範囲がこれだけ違います。

フルHDの場合

4Kの場合

接続方法
PCとモニターをつなぐ方法と、給電の方法を確認します。モバイルモニターは、USB Type-CをPC、モニターでつなぐだけで、映像や音声の伝送と給電ができるものが便利です。ｎ大型モニターや4Kモニターなどの消費電力が大きいものだと、別途ACアダプターが使えるものだと安心でしょう。

また、PC側の接続についてのチェックも必要です。もし、PC側に必要なインタフェースがない場合でも、USB－HDMI、HDMI－ミニHDMIなどの変換ケーブルを別途購入すれば利用できることがほとんどです。

テレワークにおすすめのモニター

最後に、モバイルモニターから据え置き型まで、テレワークにおすすめのモニターをご紹介します。

サンワサプライ　「モバイルモニター DP-05」
13.3インチの小型モニター。USB Type-Cが1本あれば接続・給電できるので、どこでもすぐに使えて便利です。重量がわずか530gと軽量なのもメリット。ノングレアタイプで、外光などの環境も気にする必要がありません。専用カバーは、スタンドとしても利用できます。

https://www.sanwa.co.jp/product/syohin?code=DP-05

アイ・オー・データ機器「10点マルチタッチ対応 15.6型フルHD対応モバイルディスプレイ　LCD-CF161XDB-MT」
タッチパネル採用の15.6インチモバイルモニターです。最薄部が6mm、重量約880gと携帯性に優れているのも特徴。USB Type-Cケーブル1本のみで、出力と給電、タッチ操作が可能です。

https://www.iodata.jp/product/lcd/tp/lcd-cf161xdb-mt/index.htm

EIZO　「FlexScan EV2490」
23.8インチ、ノングレアタイプのフルHDモニターです。USB Type-Cケーブル1本で出力や音声再生、有線LAN接続が可能。据え置き型ですが、薄型で省スペースなので狭いデスクでもすっきり使えます。

https://www.eizo.co.jp/products/lcd/ev2490/

BenQ「EX2780Q」
27インチ、IPSパネルのノングレアモニター。画面解像度がWQHD（2560×1440）で画像、映像が精細に表示されます。「ゲーミングモニター」となっていますが、映像やグラフィックの業務で利用するのなら高解像度のモニターも選択肢に入ります。

https://www.benq.com/ja-jp/monitor/gaming/ex2780q.html

それぞれの用途に合ったモニターを選定して、より快適なテレワーク環境を整備しましょう。

まとめ

・モバイルPCで作業するならサブモニターがあると便利
・複数画面、大画面を表示する際には特にサブモニターの導入がおすすめできる
・モニターを選ぶときは、サイズや解像度、接続方法などのチェックが必要