2024年10月14日～16日（米国東部時間）、米国マイアミビーチにて開催されたクリエイティブカンファレンス「Adobe MAX 2024」では、各アドビ製品の新機能が発表されました。クリエイティブの最先端を行くアドビ製品はどのようなアップデートがされたのでしょうか。デザイナーでなくとも「使ってみたい！」と思えるような注目の新機能についてチェックしてみましょう。

【Adobe MAX 2024で喝采！】アドビの注目の新機能8選

早速「Adobe MAX 2024」で発表された、アドビ製品の注目の新機能を8つピックアップして紹介します。今回紹介する新機能を使うことで、クリエイティブを加速させることができるでしょう。

Adobe Firefly Video Model（ベータ）[1] ｜Adobe Firefly

「Adobe Firefly Video Model（ベータ）」はAdobe Fireflyの動画生成AIモデルです。「テキストから動画生成（ベータ）」や「画像から動画生成」といった機能を搭載しています。生成される動画はとても自然で、AIが生成したと分からないほど。仕事以外の場面でもつい試したくなることでしょう。

関連記事：【 Adobe Firefly 】商業利用できる画像生成AIを活用しよう！https://hypervoice.jp/Adobe_Firefly

類似を生成｜Adobe Photoshop

Adobe Photoshopの「類似を生成」機能は、生成結果に類似したバリエーションをさらに生成できる機能です。例えば[2] 、黒髪長髪女性の画像の髪部分を指定し、「ピンク色のショートヘア」とプロンプトを入力すると、顔や服はそのままに、髪だけがピンク色のショートヘアになった女性の画像が複数生成されます。「この部分だけ少し変えたい」という場面で非常に便利な機能と言えるでしょう。

パス上オブジェクト｜Adobe Illustrator

Adobe Illustratorの「パス上オブジェクト」機能は、任意で設定した直線や曲線などの線上に複数のオブジェクトを等間隔で自動配置させる機能のこと。配置したオブジェクトは個々のサイズや位置、向きの調整も可能です。ポスターやチラシ、SNSなど、多様な用途の画像作りに便利な機能です。

ベータ版がリリース｜Adobe Project Neo

機能ではありませんが、Adobe MAX 2024が開催された10月14日に「Adobe Project Neo」のベータ版がリリースされました。ブラウザ上で粘土のように素材を変えたりくっつけたりして、手軽に3Dコンテンツができるツールです。なお、アドビでは[3] 同ツールについて“Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなどの2Dデザインアプリをよく使うデザイナー向け”と説明しています。デザイン業務をしている人や趣味でデザインをしている人はぜひ利用を検討してみましょう。

生成拡張[4] ｜Adobe Premiere Pro

Adobe Premiere ProではAdobe Fireflyが搭載する「生成拡張」機能が実装されました。同機能を使えば、クリック＆ドラッグするだけで、映像やオーディオクリップのシーンを自然な形で追加することができます。足りない映像のフレームを増やせるため、動画編集の手間を大きく削減できることでしょう。

生成拡張[5] ｜Adobe InDesign

Adobe InDesignでもAdobe Fireflyを利用した「生成拡張」機能が搭載されました。同機能は画像をシームレスに拡張させる機能です。例えば街に人がいる画像に対して同機能を使うと、画像には映っていない空や地面、人物などが画像の外にどのように広がっていそうかをInDesignが予測し、画像をドラックした分だけ街並みの様子を生成して補ってくれます。同機能を使えば画像の上下左右に生じた余白部分を自然な形で埋めることができ、より格好の良い資料を作成することができるでしょう。

生成AI削除｜Adobe Lightroom[6]

Adobe MAX 2024にて正式リリースが発表されたAdobe Lightroomの「生成AI削除」はAdobe Fireflyの生成AI技術を利用した機能であり、写真内の不要な部分やオブジェクトを手軽に削除することができます。同機能を使うことで、写真編集が大きく効率化することでしょう。ちなみにAdobe LightroomはAdobe Photoshopも同じデジタル編集ツールですが、アドビによると前者は“多数の写真の、一括管理・編集”向け、後者は“1枚1枚の写真の、入念な編集・演出”向け、という使い分けが有効だそうです。

すべてをアニメート｜Adobe Express[7]

Adobe Expressの「すべてをアニメート」は、デザイン内のテキストや画像などのオブジェクトを、ワンクリックでアニメーション化する機能です。「ポップ」や「スライド」などの中から、アニメーション効果を選ぶこともできます。ワンクリックで簡単にアニメーション化できる点が同機能の大きな魅力と言えるでしょう。

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まとめ

Adobe MAX 2024ではアドビ製品の新機能が続々と発表された
新機能を利用することで、効率的にクリエイティブなアウトプットが可能
例えばAdobe Photoshopの「類似を生成」を使えば、生成結果に類似したバリエーションをさらに生成できる

[1]https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-generate-video-beta-on-firefly-web-app

[2]https://www.facebook.com/watch/?v=567863575696196

[3]https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-adobe-max-2024-more-power-creators

[4]https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-adobe-max-2024-more-power-creators

[5]https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-adobe-max-2024-more-power-creators

https://helpx.adobe.com/jp/indesign/using/generative-expand.html

[6]https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-adobe-max-2024-more-power-creators

[7]https://blog.adobe.com/jp/publish/2024/10/14/cc-adobe-max-2024-more-power-creators

https://www.instagram.com/naoki_kitazawa/reel/DBQhDjfxigT/