新しいセキュリティ対策の概念、最新セキュリティソリューションの関連用語を16個ピックアップして、各用語の解説と関連記事をご紹介します！

▼サイバー攻撃関連

1.クリックジャンキング（Clickjacking）
SQLインジェクション（SQL Injection）
CSRF（Cross-Site Request Forgery）

多くのサイバー攻撃には、手法や利用するマルウェアなどによって名前が付けられています。しかし、英語のままであることも多いため、一見するとどういう攻撃なのかわからないことも多いのではないでしょうか。

2.ファイルレス攻撃 (Fileless Attack)

最近、ファイルレス攻撃が増えていると言われています。名前が示す通り、実行形式のファイルやOfficeのマクロなどは実体としてマルウェアのファイルが存在しないため、ウィルス対策ソフトなどのチェックをすり抜けてしまう厄介な攻撃です。

3.Mirai（ミライ）

セキュリティカメラ、家庭用ネットワークデバイス、ストレージ製品、ハードディスクレコーダなどのインターネットに接続されたIoTデバイスを狙うマルウェアです。

4.ビジネスメール詐欺（Business E-mail Compromise）

ビジネスメール詐欺とは、自社の経営層や取引先企業の担当者を装って金銭を振り込ませる詐欺行為です。英語の「Business E-mail Compromise」の頭文字を取ってBECとも呼ばれています。

▼ゼロトラストセキュリティ関連

5.IAM（Identity and Access Management）
CASB (Cloud Access Security Broker)

IAMとCASBはどちらもアクセスを制御する仕組みなので、CASBはIAMを置き換える仕組みだと思われるかもしれません。しかし、実際にはIAMだけでは実現できない高度なアクセス制御や利用状況の可視化、データセキュリティといった機能を、CASBで補完するような関係にあります。

6.SASE（Secure Access Service Edge）

SASEとは「Secure Access Service Edge」の略で、ガートナーが2019年に提唱した「ネットワーク」と「セキュリティ」を包括的に扱うフレームワークです。読み方は「サッシー」や「サシー」が近いかもしれません。

▼知っておきたい情シス担当の基礎知識関連

7.Endpoint Security（エンドポイントセキュリティ）

「エンドポイント（Endpoint）」とは「終点」や「末端」を意味する単語ですが、IT用語としてはネットワークに接続されているPC、スマートフォン、タブレットなどの機器を指しています。つまりエンドポイントセキュリティとは、こうした端末に対するセキュリティ対策なのです。

8.FIDO認証

FIDO(Fast Identity Online)認証とは、非営利の標準化団体である「FIDO Alliance」が主導して標準化を進める認証技術の国際規格です。パスワードを利用することなく（パスワードレス）、相手が本人であることを特定するための認証技術の開発と標準化を目指しています。

9.多要素認証
二段階認証

知識情報・所有情報・生体情報の要素を組み合わせることで、セキュリティ強度を上げた認証方式のことを「多要素認証（Multi-Factor Authentication：MFA）」と呼びます。
二段階認証とは「二つの段階を経て認証する」という仕組みです。それぞれの段階でどのような要素を使って認証するのかは問いません。

10.HTTP（Hyper Text Transfer Protocol）
HTTPS（Hypertext Transfer Protocol Secure）

HTTPとHTTPSはどちらWebサイトを表示するための仕組み（プロトコル）の名前です。Webサイトを表示させるためのプロトコルとして誕生したのは、「HTTP（Hyper Text Transfer Protocol）」です。一方の「HTTPS（Hyper Text Transfer Protocol Secure）」は、HTTPにおけるデータ転送のセキュリティを強化するために暗号化された仕組み。

11.RASIS（レイシス）

「RASIS」とは、Reliability（信頼性）、Availability（可用性）、Serviceability（保守性）、Integrity（保全性）、Security（安全性）の頭文字をとった用語で、システムの信頼性を評価する概念です。

12.OSINT (Open Source Intelligence)

OSINT(Open Source Intelligence)とは、一般に公開された入手可能な情報を収集・分析する手法を指します。本来は諜報活動で利用されてきた手法で、米国国防総省（USDoD : United States Department of Defense）では「特定の情報要件に対処する目的で、一般に入手可能な情報を収集・利用し、適切な対象者に適時に普及させた情報」と定義しています。

13.デジタルフォレンジック

基本的にデジタルフォレンジックは、法廷で証拠として使用可能なデジタルデータの収集・保全、解析・分析を実施する行為です。しかし、訴訟とは関係ない場面においても、デジタルフォレンジックを活用する場面は多くあります。

14.デジタル免疫システム（DIS）

デジタル免疫システム（Digital Immune System：DIS）とは、システム障害やセキュリティ侵害などトラブルから迅速にシステムを保護し、回復するための仕組みです。生物が免疫機能によってウイルスや細菌のような異物から体を守るようにITシステムを保護することを目的としています。

15.情報セキュリティ10大脅威 | IPA（情報処理推進機構）

IPA（情報処理推進機構）では、2006年から「情報セキュリティ10大脅威」を公開しています。これは前年に発生した情報セキュリティにおける事案から、社会的な影響が大きい脅威を有識者150名がランキング形式で選出したレポートです。:

16.ITに関連する法律

昨今、もはやITは社会に不可欠な存在となっています。しかしITを悪用した犯罪や不適切な運用は、大きな被害を引き起こす恐れもあります。場合によっては社会問題に発展してしまうこともあるため、世界的にITに関連する法律は年々厳格化していく傾向にあります。