パソコンを買い替えた際には、これまで使用していたパソコンからデータを移行する必要があります。データ移行と一口に言っても様々な方法があり、状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。また、データ移行に失敗してしまった時のための対策も講じておくとよいでしょう。データ移行で通常業務が停止してしまうことがないように、今回は、パソコン間でデータ移行を行う際のポイントをご紹介します。

データ移行前にやっておくこと

新しいパソコンへデータを移行する前に、いくつか準備をしておくことで、データ移行はスムーズに完了します。準備のポイントをご紹介しましょう。

移行するデータのバックアップをとる

データ移行に失敗した場合、データが破損してしまう可能性があるため、古いパソコンのデータはバックアップをとっておきましょう。アプリケーションなどであれば再度インストールすることもできますが、WordやExcelで作成したファイルや写真データなどは、元のデータがなくなってしまうと復旧が困難になってしまうこともあります。
バックアップはオンラインストレージやクラウドサービス、外付けHDDなどに保存しておくとよいでしょう。
使用しているパソコンがMacの場合、純正のバックアップ機能「Time Machine」が付属しています。パソコンのデータ全体を保存しておくことができるため、Macユーザーはぜひ活用しましょう。

データを整理する

移行するデータは、多ければ多いほど移行に時間がかかります。移行する必要のないデータはあらかじめ削除するか、クラウドサービスや外付けHDDなどに写しておきましょう。

ログイン情報の保存

新しいパソコンでアプリケーションなどにログインする際は、IDやパスワードをあらためて入力する必要があります。自動ログイン機能などを使用していた場合は、IDやパスワードを忘れてしまっていることもありますので、事前にログイン情報をリストアップしておくとよいでしょう。

有料ソフトのライセンス確認

基本的に、有料ソフトはライセンスを移行することで新しいパソコンでも使用することができます。手順としては、古いパソコンでライセンス認証を解除してアンインストールした後、新しいパソコンにソフトをインストールします。この際、ライセンスキーが必要になるため、事前に確認しておきましょう。

データ移行の方法紹介

新しいパソコンへデータを移行する方法は様々です。ここでは、それぞれのメリット・デメリットとあわせて解説していきます。

HDDやSSDを使用する

外付けHDDやSSDにデータを移し、新しいパソコンへコピーする方法です。
メリットとしては、すでにHDDやSSDを持っている方であれば手軽にデータ移行が行える点と、購入する場合も初期費用のみで使用でき、長い目でみればコストが安く抑えられる点です。

デメリットとしては、アプリケーションやシステムの移行は行えないほか、物理的に破損する可能性もあります。

クラウドストレージを使用する

クラウドストレージにデータを移し、新しいパソコンへコピーする方法です。メリットは、接続が不要でデータの同期も早く、物理的に破損してしまうリスクがないことです。また、Windows10以降のパソコンにデータ移行する場合は、純正のクラウドストレージであるOneDriveの使用が推奨されています。デメリットとしては、サイバー攻撃やヒューマンエラーなどにより情報漏えいする可能性があります。

メーカー純正の移行ツールを使用する

新しいパソコンがMacであれば、「移行アシスタント」の機能を使用することでWindowsからでもアカウント情報や設定を含む全てのデータを移行することができます。ケーブルでパソコン同士を繋いで移行することもできるほか、Wi-Fiを使ってパソコン同士を接続することもできるため、手軽にデータを移行できるのがメリットです。バックアップをきちんと取っていれば、デメリットはほとんどありません。

Windowsの場合、Vista~8.1までのOSで使用可能な「データ移行ツール」が付属しており、アプリケーション以外のデータであれば移行することができます。デメリットとしては、問題なくデータ移行が可能なのはWindows7同士のみであり、他のOS間の場合は以降できないデータがあるほか、移行ツール自体が使用できないこともあります。

移行用の他社製ソフトを使用する

新しいパソコンがWindows10以降の場合、有用な移行ツールが付属していないため、すべてのデータを移行する際にはサードパーティ製の移行ツールを使用することになります。サードパーティ製であれば有用なツールも多く、すべてのデータを移行できます。

出典：法人・個人で販売実績多数のファイナルパソコン引越し：PCデータ移行ソフトはAOSデータ AOSデータ株式会社（https://hikkoshi.aosdata.co.jp/consumer/）

データ移行時の注意点

パソコン間でのデータの移行は、容量によっては数時間〜半日以上の時間がかかることもあります。そのうえパソコンの前から離れてしまうと、移行に失敗した場合にすぐ対処することができません。データ移行を行う際は時間に余裕をもたせ、パソコンの前から離れないように注意しましょう。
また、ノートパソコンのデータを移行する際は、必ず電源コードを接続しましょう。データ移行中にバッテリー切れになってしまうと、移行に失敗してしまうためです。

パソコン間でのデータ移行の方法について解説してきました。業務であってもプライベートであっても、大切なデータが失われないように、データ移行はバックアップを忘れず、慎重に行いましょう。

まとめ

パソコン間でデータ移行する際は、バックアップを忘れない
書類や写真データだけを移行するか、設定やアカウントまで移行するかで方法が変わる
データ移行の際は時間に余裕を持つ

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