物価高や賃上げの動きも見られる昨今。情シス（社内SE）の平均年収はどれくらいなのでしょうか。昨年の【2023年最新版】情シス（社内SE）の平均年収は？年収アップの方法も！に続き、今回も【2024年最新版】情シスの平均年収を見ていきます！

情シス（社内SE）の平均年収は472～541万円

厚生労働省の資料や各種求人サイトを参考にした限り、情シス（社内SE）の平均年収は「472～541万円」という結果となりました。

※所定内給与額×12＋年間賞与その他特別給与額

ちなみに、国税庁が発表した「令和４年分民間給与実態統計調査」によると、日本人※の平均年収は458万円でした。情シス（社内SE）の平均年収は日本人の平均年収を上回っていることが分かります。

※令和４年12月31日現在の給与所得者
参考：令和４年分民間給与実態統計調査｜国税庁

情シス（社内SE）が年収アップを目指せる資格4選

平均年収が分かったところで、続いては情シス（社内SE）が自社もしくは転職先にて、年収アップを目指せる4つの資格を紹介します。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、経済産業省が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の1つ。基礎が問われる「基本情報技術者試験」と比べて難易度が高く、エンジニアとしての幅広い知識と応用力を証明できる資格です。同資格を取得することで資格手当支給による年収アップが期待できるでしょう。技術的に情シスとしてワンランク上を目指したい人にもおすすめです。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、応用情報技術者試験と同じくIPAが実施する、国家試験「情報処理技術者試験」の1つ。難易度の高い試験で、令和5年度秋期試験における合格率は13.5%でした（応用情報技術者試験は23.2%）。

同試験について、IPAによると「プロジェクトを取り巻く環境変化やステークホルダの多様な要求に柔軟に対応しながら、プロジェクトを確実に成功に導くマネージャを目指す方に最適です」とのこと。試験名のとおり、将来的にプロジェクトマネージャを目指す人におすすめの資格です。

なお、同資格を取得できれば、応用情報技術者試験よりもさらに資格手当支給額がアップする可能性が高いでしょう（その他資格と比べても、プロジェクトマネージャ試験を最も支給額の高い資格として設定している企業もあります）。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験も、IPA主催の国家試験「情報処理技術者試験」の1つ。ITを活用した事業戦略策定や業務改革、サービス創出などに携わる、CIOやCTO、ITコンサルタントを目指す人向けの資格です。IPAでは同試験を「経営とITを結びつける戦略家」と表現しています。

同資格を取得すれば、資格手当額アップが期待でき、企業によってはプロジェクトマネージャ試験と同様に他の資格と比べて最も支給額の高い資格として設定している企業もあります。

TOEIC

企業によっては、TOEICの点数に応じて手当を支給するケースもあります。例えば、業務系ビジネスシステム開発等を手掛けるSky株式会社ではTOEICの点数に応じて月額1,000～7,000円が資格手当として支給されます※。

また資格手当でなくとも、一時金・報奨金が支給されるIT企業もあるようです。例えば株式会社オープンアップシステムでは点数に応じて10,000～50,000円の一時金が、株式会社ワイドテックでは点数に応じて40,000円or 60,000円の報奨金が支給されます※。TOEIC（英語）の勉強に興味がある人は、自社もしくは転職候補先でTOEICが年収アップにつながるか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。

※2024年6月現在

まとめ

・情シス（社内SE）の平均年収は472～541万円
・プロジェクトマネージャ試験やITストラテジスト試験などの資格を取得すれば、資格手当がもらえて年収アップにつながる可能性あり
・企業によっては、TOEICの点数に応じても手当や一時金が支給される