元情シスのSです。
今回は情報システムの業務とその外部委託について経験上感じたことをお話したいと思います。
なお、過去の経験ですので現在の当社の体制とは関係なく、加えてあくまで個人の意見なので参考に留めていただけると幸いです。

情報システムの主な業務は以下ではないでしょうか。
・各種問い合わせ対応
・クライアントの保守
・社内ネットワーク保守
・アカウント権限管理（メンテナンス含む）
・オンプレミスサーバー保守
・アプリのアップデート（クライアントインストールのもの）
・アプリ更新処理（契約更新）

個人情報保護やガバナンス上必要な作業など、他にもあると思いますがこちらでお話を進めさせていただきます。
この中でアカウントの管理とアプリ更新はセキュリティポリシーや会社の方針が絡むので自身で行う方が良いと考えました。
その他の業務について考察します。

各種問い合わせ対応

社内ユーザーからの問い合わせは種類が多岐に渡るのでフォームなどでネットワークはこちらなどのように種別ごとに分ければ対応可能かもしれませんがネットワークとクライアントどちらに原因があるかわからないなど切り分けがまたがる場合にユーザーに負荷がかかります。
そのため、一次対応は情シスで行った方が良いと考えるので優先的に外部委託を考えるものではないなと考えました。
規模が大きく、それぞれの業務担当者が複数いるようなレベルになったら検討するでよいと思います。

クライアントの保守

故障が発生した場合は代替え機など即時かつ物理的な対応が求められるので外部委託しにくいです。
この代替え機のアプリやセキュリティ関連の設定などはキッティングを外部委託して事前準備しておくことによって負担を軽減できると考えていました。

社内ネットワーク保守

クライアント保守と同様に有線ですと物理的な対応が必要な場合が多いため内製推奨ですがネットワークを迂回可能にしたり、無線化することでその場は最低限のクオリティを確保しつつ接続のみ復旧して後日物理的に対応ということができます。
その意味でも無線化が有効だと思いますが初期費用がかかるので当時は見合わせました。

オンプレミスサーバー保守

こちらも物理的な故障があり得るので内製を考えますが、クライアントと違い本体の故障率が低いので対応は主に設定などのエラー対応が多いと思います。
従ってリモートによる外部委託を選択して物理に切り分けた時に内製で対応という方がより効率的ではないかと考えていました。
現在は入力作業を繁盛に行わないが止まると困るADサーバーやwebサーバーをクラウド化するという手段を推奨します。
この場合は物理的な故障は考えずに済むので外部委託可能だと思います。
サーバーのクラウド移行は置き場所という点でも考慮すべき事項だと思います。
増えれば当然場所も必要になりますのでおのずと限界があります。
いっぱいになる前に判断することは必要です。
当時はタワー型のサーバーがそれなりの数ありましたので置き場所は切実な問題でありました。
パブリッククラウドが一般的ではなかったため、まずはタワー型をラックに移行、その後余裕があるサーバーに統合とかなり苦労をしていました。
このようなこともクラウド化で解決するので運用に支障がないものはクラウド化した方がよいと思います。

クラウド化についてはこちらをご参考にしてください。
→資料ダウンロード：サーバークラウド化のメリット

アプリのアップデート

こちらはクラウドアプリの利用ということになります。
サービスをそのまま利用すればアップデートは自動で反映されます。
カスタマイズの場合も多くのクラウドサービスはアップデート可能なレベルのカスタマイズしかできないようになっているので適用されます。
ただし複雑な独自カスタマイズを許容している場合があるので基幹システムなどは注意が必要でしょう。

おすすめのクラウドサービスはこちら
→ハイブリットワーク時代のおすすめクラウドサービスガイド

まとめ

外部委託できそうなもの
・クライアントのキッティング作業
・社内ネットワークの保守（無線化が必要）
・サーバーの保守（運用に支障のないサーバーのクラウド化）
・アプリのアップデート（クラウドアプリの利用）

この中で当時実現できそうだったものはクライアントのキッティング作業とアプリのクラウド化でした。
無線LAN、パブリッククラウドはまだ一般的ではなかったです。
サーバーについてはホスティングサービスを利用したり、CMSサービスを利用してwebサイトを外部に移行していましたがメインはオンプレだったので効果的ではなかったです。
問い合わせとサーバーメンテは外部委託を考える量ではなかった記憶があります。
当時はクライアントで処理をするアプリが多かったので問い合わせもちょっとパソコンに詳しい人で対応可能でしたし、サーバーで動作するアプリがほとんどなかったので必要ありませんでした。
クライアントでアプリが動作する関係でキッティング作業に多くの時間を取られていました。
（じじぃの昔話ですね、、、）
現在は選択肢も増えましたので現状で手が足りない場合はひとまず検討はした方が良いと思います。
現行のままの方がよいというのもありなのでそのような判断もしてくれる相談先がよいですね。

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