ビジネスを効率化するAIチャットボット「ナレフルチャット」は、既に多くの企業に導入されています。

ナレフルチャットはさまざまなシーンで活用できる便利なツールですが、中には「いつも同じ作業ばかりさせている」「使いこなし方がよくわからない」という声も聞かれます。

そこで今回は、実際にナレフルチャットを使って、どのような作業ができるのかについて解説します。なお、使用したLLM（大規模言語モデル）はすべて「GPT-4o ( 241120 )」です。

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使い方① キャッチコピーを提案

まずは、ナレフルチャットに自分自身をアピールするキャッチコピーを検討してもらうことにしましょう。

画面下部にあるプロンプトに、AIにしてもらいたいことを入力します。今回は「取引先企業がナレフルチャットを導入したくなるようなキャッチコピーを考えて！」と入力してみることにしましょう。文末の感嘆符は必要ないのですが、元気な感じのキャッチコピーが出てくることを期待して付けてみました。

さっそく５つの案を作成してくれましたが、なんとなくピンときませんでした。そこで、もっとナレフルチャットの特長をアピールできるキャッチコピーを考えてもらいました。

より特徴を具体的に伝えるキャッチコピー案になっています。

使い方② メールの文案を作成

次にナレフルチャットを取引先企業に紹介し、商談に結び付けられるようなメールの文案を提案してもらうことにしましょう。

どうでしょうか。たかがメールくらいと思うかもしれませんが、取り扱う商材が多い営業部門にとって、的確に商品のアピールポイントを短くまとめたメールの文案がすぐに作成できることは大きなメリットです。

使い方③ 記事を作成

最近では、商品をアピールするような記事をオウンドメディアに掲載する企業も増えています。実際にナレフルチャットで1000文字程度の短い記事を作成してみましょう。

内容の精査は必要ですが、文章は非常に自然です。言われなければAIが作成したことに気付く人はいないのではないでしょうか。

また、この記事を元にWebサイト用のHTMLデータを出力することもできます。

このHTMLファイルを実際にブラウザで表示してみましょう。

デザイン性に優れているという感じではないので、このファイルをベースに修正していくという使い方になるかもしれません。

使い方④ 出力データからプレゼン資料を作成

ナレフルチャットから直接Word(.docx)、Excel(xlsx)、PowerPoint(pptx)形式のファイルを出力することはできませんが、作成したデータから資料を作成するためのアイデアを提案してもらうことは可能です。

今回は先ほどの記事をベースに、営業資料にできそうなプレゼン資料を作成するアイデアを検討してもらうことにしましょう。

先程の記事をベースに、PowerPointのページ内にどのような情報を書くべきかナレフルチャットが自動的に提案してくれます。あとは、ページごとにビジュアルを追加していくだけで、簡単にプレゼン資料を作成可能です。

使い方⑤ 翻訳

ナレフルチャットは翻訳もできます。近年、AIによる機械翻訳は非常に精度が高くなっており、かなり自然な翻訳が可能です。（ただし、契約などクリティカルなビジネスの現場では参考訳としての利用にとどめることをお勧めします。）

使い方⑥ 議事録の作成

AIで議事録を自動作成したいというニーズは非常に高まっています。そこで、ナレフルチャットに議事録を自動で作成する方法を尋ねてみました。

という答えが返ってきました。しかしながら、今回は無料トライアルのアカウントなので、ナレフルチャットだけで自動の議事録作成は厳しそうです。

そこで今回はプロンプトに会議の情報を掲載し、議事録のテンプレートを作成してもらいました。

あくまでも議事録用のテンプレートなので、実際の会議とは関係のない内容になっています。しかし、これだけであれば、AIにやってもらうほどの作業ではないでしょう。

そこで、会議の会話内容を書き起こしたテキストファイルを読み込ませて、実際の会議の議事録を作成してもらうことにしました。

先に会話のテキストファイルをナレフルチャットにアップロードし、プロントから指示します。

ナレフルチャットは、アップロードされたテキストファイルに書かれている会話の内容に沿って、実際の議事録を作成していきます。

ナレフルチャットが会話の内容を理解し、簡潔にして議事録としてまとめています。なお、元の会話データは以下です。

10:00　開始
佐藤「みなさんおはようございます。今年もお疲れ様でした。今日は1年の振り返りと、来年に向けた方針確認がメインです。」
山本「はい。まずは全体の数字ですが、2024年の年間売上は対前年比108％、新規リード獲得数は前年比115％でした。特にクラウドサービスが大きく貢献しています。」
田中「案件数で見るとQ2がかなり強かったですね。ただQ4でちょっと鈍化したのが気になります。」
中村「10月以降、既存顧客との追加提案が伸び悩んだ印象があります。原因は提案タイミングかもしれません。」
鈴木「僕の担当ではハードウェア関連が後半ほとんど動かなかったです。顧客が予算縮小してたのが影響しました。」
10:20　重点顧客・成功事例の共有
山本「フォーマルハウト社の案件は、業務フローを現場レベルまでヒアリングして提案に反映したのが決め手になったと聞いてます。」
中村「天狼商事については、もともと競合が優勢でしたが、3回目の提案で“将来の運用コスト”を強調した資料を出したことで、決裁が一気に進みました。」
田中「あと、ポルックス社の営業では、提案資料のデザインも評価されてました。クリエイティブの部分も軽視できないですね。」
佐藤「そのへん、全社で共有してテンプレ化できないか、来年検討しましょう。」
10:40　来年の目標・方針について
佐藤「2025年は“顧客深耕と新規開拓のバランス強化”をスローガンに掲げます。新規だけじゃなく、既存との関係性をどう強くするかにも注力します。」
山本「ターゲット業界をもう少し絞って、業界別の提案パターンも整備したいですね。」
中村「あと、提案前に“顧客の業績分析”をする仕組みを入れてもいいかも。説得力のある提案ができそうです。」
鈴木「提案書テンプレの見直しも並行して進めたいです。フォーマットが古いってフィードバックもありましたし。」
田中「じゃあ1月中にフォーマット検討、2月から新しい体制でスタートって流れでどうでしょう？」
佐藤「いいですね。その方針で進めましょう。」
11:00　終了
佐藤「本年も本当にお疲れさまでした。それでは、良いお年を。」
【次回予定】
2025年1月末を予定（詳細は別途調整）

このように会話を書き起こしただけのテキストファイルを簡潔に議事録としてまとめてくれるのは、かなり便利です。たとえば、会議の音声データをGoogleのサービスなどを使って文字に起こせば、半自動化のような省力化はできそうです。

使い方⑦ 営業実績の分析

アップデートしたデータを分析してくれる機能を活用し、今度は営業実績のデータから会議用の資料を作成してみることにしましょう。

データ件数によっては時間がかかりますが、ナレフルチャットはデータの内容を把握して会議用資料を作成していきます。最初にサマリーとしてまとめてくれるので、かなり実務的です。

また、このような実績データは、グラフで見たいというニーズもあります。元データはCSV形式なのでExcelでグラフを作成すれば簡単ですが、せっかくなので「グラフも添付できますか？」と質問し、ナレフルチャットがどのように回答するかを確認してみます。

実際にはExcelでグラフが作成できることに言及しつつも、なんとグラフを生成するためのPythonのサンプルコードを作成してくれました。

こうしたサンプルコードの作成はAIの得意分野でもあります。Excelの関数やマクロ、あるいはもっと高度なプログラミングも可能なので、是非ともナレフルチャットを試してみてください。

詳細はこちら：ナレフルチャット - HYPER inc

まとめ

ナレフルチャットはビジネスのさまざまなシーンで活用できる
キャッチコピー、メールの文案、議事録なども作成してくれる
データ分析やプログラミングにも対応