MS Office 2013/2016/2019 サポート期限はいつまで?サポート切れはクラウド化のチャンス!
パッケージ版のMicrosoft Officeは、購入後、永続的に使用可能です。しかし延長サポート期間は基本的に10年と決まっており、それを過ぎるとアップデートがなくなって、セキュリティの観点でリスクが高くなります。
使用中のOfficeのサポートが切れるタイミングで、クラウド版への移行を考えてみてはいかがでしょうか。
目次
Microsoft Officeのサポート
Microsoftの製品には、リリースから最低5年の間はメインストリームサポートが提供されます。この間、バグや脆弱性を対象としたセキュリティ更新プログラムや仕様変更、新機能が提供される他、各種無償サポートが受けられるのもメインストリームサポートの特徴です。
このメインストリームサポートが終了すると、延長サポートへ移行します。この期間、セキュリティ更新サポートは継続されますが、新機能の追加や無償サポートの提供はありません。
それでも全く使えなくなることはありませんが、サポート切れのOfficeは販売も終了してしまいます。例えば、新しい従業員のためにOfficeを買い足すと場合などは新バージョンのOfficeを入れるしかなくなります。
そうすると、ExcelやWordで作られたデータを開いた際にレイアウトが崩れてしまう、など、Officeのバージョン違いによって互換性に問題が生じる可能性もあるでしょう。
このことから、パッケージ版のオフィスを使うなら、メインストリームサポート有効期間に社内全体のOfficeを新しいバージョンに替えていくことが理想であり、それが難しくても延長サポートが切れる前にはバージョンアップしていく必要がある、と考えられます。
既存のOfficeのサポート期間は以下のとおりです。Office 2021はメインストリームサポートのみで、延長サポートなしとなっています。
バージョン | メインストリームサポート終了日 | 延長サポート終了日 |
Office 2013 | 2018年4月10日 | 2023年4月11日 |
Office 2016 | 2020年10月13日 | 2025年10月14日 |
Office 2021 | 2026年10月13日 | なし |
Microsoft office OPEN Licenseの提供はすでに終了
Microsoftライセンスを少数から購入できるプログラム「Open License」ですが、2021年12月末で、その販売が終了しました。Open Licenseで購入したライセンスは永続ライセンスなので、今後も継続して利用可能ですが、オンラインの製品の更新やSoftware Assuranceの更新などができなくなりました。
これに伴い、新たに提供されているのが「Perpetual Software in CSP」。これは、CSP(クラウドソリューションプロバイダー)プログラムで利用可能な永続ライセンスで、CSPで提供されるものがPerpetual Software in CSPと呼ばれています。
プログラム | 提供製品 | 2022/1/1 |
---|---|---|
OPEN(Business) | ■永続ライセンス ・Office ライセンス ・Serverライセンス ・Software Assurance ■サブスクリプション ・Microsoft 365 など | 永続ライセンス→Software on CSP(パーペチュアルライセンス) Microsoft 365などのクラウドサブスクリプション→CSPによる月額/年額 ※Azureサブスクリプションは従量課金 |
OPEN Value | ||
OPEN Value Subscription | 販売提供(新規/更新) ※販売継続 |
Perpetual Software in CSPでは、1ライセンスからの購入が可能。さらに従量課金方式なので、余計なライセンスの購入やコストが不要です。Microsoft 365 管理センターによる一元管理も可能であり、新しい永続ライセンスの形が提供されるようになりました。
クラウド版のOffice「Microsoft 365」とは
Microsoft 365(旧 Office 365)はサブスクリプション契約のOfficeです。クラウド版とは言っても、Word・Excel・PowerPoint・Outlookなどのアプリはデスクトップ版なので、従来どおりオフラインでも利用可能です。その他、プランによってはクラウドベースのSaaSとして、Exchange ServerやSharePointなどが含まれます。
Microsoft 365は大まかに、家庭向け・一般法人向け・大企業向け・教育機関向けなどにカテゴリー分けされており、各カテゴリーには複数のプランがあります。
一般法人向けのプランは次の4つです。
プラン | 価格(税抜き) 1カ月相当(年間契約) | 含まれるアプリ |
Microsoft 365 Business Basic | 540円/ユーザー | Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlook、Exchange、OneDrive、SharePoint |
Microsoft 365 Business Standard | 1,360円/ユーザー | Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlook、Exchange、OneDrive、SharePoint、Access(Windows PCのみ)、Publisher(Windows PCのみ) |
Microsoft 365 Business Premium | 2,180円/ユーザー | Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlook、Exchange、OneDrive、SharePoint、Access(Windows PCのみ)、Publisher(Windows PCのみ)、Intune、Azure Information Protection |
Microsoft 365 Apps | 900円/ユーザー | Word、Excel、PowerPoint、Teams、Outlook、OneDrive、Access(Windows PCのみ)、Publisher(Windows PCのみ) |
パッケージ版とクラウド版の比較
パッケージ版の「Office Professional 2021」は、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Publisher・Accessが使えて65,784円(税込)です。5年使用の場合、1月あたり約996円(税抜)なので、Microsoft 365 Apps以外のプランを選択した場合は割高な印象があるかもしれません。
ただ、パッケージ版の場合は新しいバージョンが出ても無償でのアップグレードは不可能。その点、Microsoft 365は常に最新のバージョンが追加費用なしで使用できるというメリットがあります。急に従業員が増えるようなケースがあったとしても、常に全従業員が同じバージョンで作業できるのです。
また、パッケージ版は1ユーザーにつき2台のみインストールでき、Microsoft 365はPC・スマホ・タブレットで同時に5台までサインイン可能。オフィスとテレワークで異なるデバイスで作業するときなどに便利です。
さらに、Microsoft 365は1ユーザーあたり1TBのクラウドストレージ(OneDrive)が無料で付属するので、クラウド上で作業すればPCが不調でもデータが消えてしまう心配がありません。パッケージ版のようにサポート期間がなく、リプレースも不要です。長い目で見れば、Microsoft 365に軍配が上がるのではないでしょうか。
OneDriveやSharePoint上に保管・作業しているファイルにはどこからでもアクセスでき、他の従業員や社外の協同作業者とも共有が可能です。これからのテレワークやハイブリッドワークにも有用な機能と言えるでしょう。
まとめ
・パッケージ版Officeのサポートには期限がある
・クラウド版Microsoft 365は常に最新バージョンのOfficeが使える
・1TBのクラウドストレージが付くクラウド版はテレワークにも最適
資料「Microsoft OPEN License終了後のCSP移行について」ダウンロード
・OPENライセンスの販売終息について・Perpetual Software in CSPとは・OPEN、Software on CSPの仕様の違いについてOPENライセンスの販売終息とCSP移行のポイントを3分で理解…
オフィスプランニング|ハイパーサービス&サポート
https://www.hyper-ss.jp/pickup/office365.html
資料「Microsoft OPEN License終了後のCSP移行について」ダウンロード
・OPENライセンスの販売終息について・Perpetual Software in CSPとは・OPEN、Software on CSPの仕様の違いについてOPENライセンスの販売終息とCSP移行のポイントを3分で理解…