多くの企業にとって、今やインターネット環境は欠かせない設備の一つです。特に近年では、テレワークやクラウドサービスを活用する企業も増加しており、快適なインターネット環境が整備できるか否かが、企業の生産性を左右するようになっています。
では実際に、社内のネットワークが遅いと感じた場合には、どのように対処すればよいのでしょうか。社内のネットが重くなる原因とあわせてご紹介します。

オフィスのネットワークが遅くなる原因とは？

ネットワークが遅く感じられた場合、大きく分けて3つの原因が考えられます。

デバイスに原因がある

デバイスの機種が古かったり、アップデートを行わずに使用していたりすると、いくら回線が速くても処理速度が遅くなってしまいます。
他にも、不要なアプリケーションや大量のデータが蓄積されていて、デバイスの容量に余裕がない場合でも、デバイス自体の動作が重くなってしまうため、処理速度が遅く感じなります。また、セキュリティソフトは通信量を増加させるため、これが原因でネットが遅く感じられることもあります。

接続環境に問題がある

「最新のデバイスを使用しているのに、ネットが遅い」という場合は、接続環境の問題が考えられます。ルーターや無線LANアクセスポイントの性能が低ければ、それだけネットワークも遅くなってしまいます。
特に企業の場合は、オフィス内でのアクセスポイントの配置がうまくできておらず、同じフロア内でネットが速い場所と遅い場所ができていることがあります。
ほかにも、機器と干渉しやすい2.4GHzの周波数帯を使用しているために、コピー機やBluetoothの電波と干渉してしまい、回線が不安定になることもあります。

回線に問題がある

デバイス・接続環境ともに問題がない場合、そもそも回線を提供しているプロバイダに問題が発生している可能性があります。メンテナンスや混雑する時期に重なってしまい、一時的に回線がつながりにくくなっていることもありますが、慢性的に回線が不安定なようであれば、プロバイダを変更することも視野に入れましょう。
プロバイダの問題は、テレワークやクラウドサービスの普及により、以前よりも増加傾向にあります。

ネットワークが遅い場合の対策方法

実際に社内のネットワークが遅くなってしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。

まずは、原因がどこにあるのかを明確にする必要があります。
まずPC自体に問題がないかを確認します。PCが古かったり、未完了のアップデートが残っていたりすれば、デバイスに問題があることが分かります。

ルーターとPCを有線LANで接続し、回線速度が回復するようであれば、接続環境に問題があると言えるでしょう。

デバイスにも接続環境にも問題がなく、同じオフィス内の全員が「ネットが遅い」と感じているのであれば、ネットワークに問題が発生している可能性が高いです。

デバイスに問題があった場合

回線に接続するデバイス自体に問題があった場合は、まず再起動してみましょう。再起動で解決しない場合は、OSやブラウザ、システムなどに未実行のアップデートがないか確認します。念の為、ウィルススキャンも実行しておきましょう。
また、セキュリティソフトやクラウドの自動同期など、業務上必要なソフトの影響でデバイスが重くなっている可能性もあります。この場合、よりスペックの高いデバイスに交換することが理想ですが、それが難しければ、パソコンの起動時に立ち上がる常駐ソフトを減らし、ネット通信の負荷を下げてみましょう。

接続環境に問題があった場合

オフィスにおけるネットの低速化は、接続環境が原因であることが多いです。
対策としては、アクセスポイントの位置を見直し、フロア全体に電波が行き届いていることを確認しましょう。
無線の周波数帯が2.4GHzの場合、電化製品やBluetooth機器などの電波と干渉しやすいため、これらの機器が近くにあるデバイスはネットが重くなる可能性が高いです。無線LANでネット接続を安定させたいなら、5GHzのチャンネルに切り替えることをおすすめします。
また、一つのルーターにアクセスが集中していたり、そもそもアクセスポイントが不足していたりすることもあります。

回線に問題があった場合

ネット回線自体に問題があった場合、オフィスでできる対応は限られてしまいます。ネットが慢性的に重ければ、プロバイダの変更も検討しましょう。

オフィスのネットが遅くなってしまうと、Web会議がスムーズに行えなかったり、クラウドサービスを利用しにくかったりと、業務によっては致命的な障害になりかねません。

そこでハイパーでは、特に多い「接続環境」の問題を解決するお手伝いをさせていただきます。

具体的には、無線LANサイトサーベイ(電波調査)を実施し、最も効率的な電波の使い方を分析した上で、最適なアクセスポイントの配置設計をご提案します。電子機器から気象レーダーに至るまで電波干渉を調査し、オフィスの電波状況の確認も対応可能です。
オフィスのネット速度に疑問がある方は、ぜひご検討ください。

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まとめ

ネット速度の改善には、デバイス・接続環境・回線の問題を切り分けて考えるとよい
ネットが遅い原因の多くは接続環境の問題
ハイパーでは、詳細な電波調査によって最適なアクセスポイント配置をご提案します