サイバー攻撃による被害が後を絶ちません。社内ネットワークをさまざまな脅威から守るためには、エンドポイントの対策だけでは十分とはいえません。安心できる業務環境で今年も過ごせるように、ハイパーおすすめのソリューションとともに、ネットワークセキュリティを見直してみましょう。

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2023年のインシデント

2022年に比べてサイバー攻撃の件数は突出して増えたわけではありませんが、ランサムウェアに限っていうと2018年以降で最も被害が大きくなっています。トレンドマイクロ社調査によると、ランサムウェアによる業務停止期間は平均で10.5日、被害額は平均で1億7689万円、中には10億円を超す被害が出ているケースもあるといいます。

海外の子会社などからネットワークに入り込むサプライチェーン攻撃をはじめ、攻撃方法も多様化しています。

かつては、セキュリティといえば社内ネットワークへの入り口を防護する境界型セキュリティが主流でしたが、サイバー攻撃の多様化により、ゼロトラストやSASEなど、多層型防御が必要とされるようになりました。

社内ネットワークをランサムウェアやマルウェアなどから守り、万が一侵入されても社内に広げないために、セキュリティ対策を今一度見直しておきましょう。

多層型のセキュリティ対策方法はいろいろありますが、今回はUTM、セキュリティスイッチ、NGAVの導入をおすすめします。

UTM「Check Point」

UTM（Unified Threat Management）は日本語で統合脅威管理ともいいます。「統合」の名のとおり、複数のセキュリティ対策を包括的に行う手法や製品を指します。主な役割としては、PCにマルウェアがネットワークに侵入するのを防ぐことにあります。そのため、ネットワークの出入口に設置するのが一般的です。

同様にネットワークの入り口を守る役割をもつものとしてファイアウォールが挙げられます。ファイアウォールも外部からアクセスがあったときに、脅威か安全なものを見分けてネットワークを保護する機能をもっています。ただし、メールの添付ファイルやサプライチェーンなどで侵入してきたマルウェアは検知できません。

それに対して、UTMはファイアウォールよりも広範囲に脅威から保護します。

世界で初めてファイアウォールを制作したCheckpointが提供する「Checkpoint UTM」は、独自のクラウドデータベース「Threat Cloud」を用いています。世界各国で動作する約15万のゲートウェイを監視して日々、脅威情報を収集・分析し、その豊富なデータで社内ネットワークに侵入するマルウェア検知し、ブロックします。

大企業向け製品で培った技術を中小企業向けとしてリリースしていますので、機能は大企業向けに劣らず、小規模の事業所でも導入しやすくなっています。

また、設定・管理画面は日本語で見やすく、誰にでも扱いやすいのが特長です。

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詳細はこちら：https://www.securitier.jp/products/cyber-attack/checkpoint/

セキュリティスイッチ「TiFRONT」

UTMはネットワークの入り口を守るのには高い能力を発揮しますが、ネットワークに侵入してしまったマルウェアに対しては効果が期待できません。そこで、併用をおすすめしたいのがセキュリティスイッチです。

セキュリティスイッチは、ネットワーク内部の脅威を検知し、ブロックします。サプライチェーンや、USBメモリなどから脅威がネットワークに入り込んでしまっても、社内全体に広がるリスクを低減させます。

TiFRONTはL2スイッチベースです。OSI参照モデルのレイヤ2であるデータリンク層、つまり端末に近いところでネットワーク内を監視します。ランサムウェアやマルウェアなどの脅威にさらされた端末が配信する通信内容を監視し、脅威を即座に隔離し、拡散を防ぐのです。

ネットワーク内の端末はダッシュボードで一元管理し、セキュリティイベント・トラフィック情報、TiFRONTの機器情報を閲覧できます。常時監視ができない場合でも、自動生成されるセキュリティレポートで確認可能です。

また、ZTI（ゼロタッチインストレーション）で電源を入れてつなぐだけの簡単導入も採用しています。

「TiFRONT」詳細はこちら：https://www.piolink.co.jp/sec1/tifront.html

NGAV「MR-EP」

従来のアンチウイルスソフトは、マルウェアのパターン情報を蓄積して似たような動作をするファイルを検出する方式でしたが、未知のマルウェアが増えている近年、従来型のパターンマッチングでは検知が難しくなってきています。

そこで登場したのがNGAV（Next Generation Anti-Virus）、次世代型アンチウイルスです。NGAVは、マルウェアの挙動や振る舞いから不正ファイルであることを判定したり、数十万種類のマルウェアデータを機械学習し、未知の脅威を予測したりします。

MR-EPはWEBBOOT社（アメリカのサイバーセキュリティソフト会社）が保有する脅威情報を参照して脅威を判定しますが、そのデータ量は10PB（ペタバイト）以上にも及びます。

安全／危険の判定がつかないファイルはグレーファイルとして、一旦管理し、ログ収集を行います。その後、マルウェアと判定されたファイルはマルウェアのみ取り除かれます。

従来監視対象ではかったファイルベース、ファイルレス、難読化、暗号化でも悪のあるスクリプトを検出、隔離し、Emotetにも対応しています。

詳細はこちら：https://www.securitier.jp/products/cyber-attack/mr-ep/

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まとめ

・ランサムウェアの被害が年々増えている
・セキュリティは入口のみではなく、多層的に考えることが必要
・UTM、セキュリティスイッチ、NGAVの併用でリスクを低減