UPSは常時通電する機器のため、バッテリーの低下に気づかずに使い続けてしまうことがあります。せっかくUPSを導入しているのに、停電や災害時に機能しない、といったことがないように、バッテリーを定期的にチェックしておきましょう。

バッテリーが劣化してしまうと……

UPSは停電や瞬時電圧低下（瞬電）などの電源トラブルが生じたときに、電気を一定時間供給し、PCやサーバーなどの機器やその内部のデータを守るためのものです。

電源からの送電が途絶えたとき、UPSの蓄電池から繋いだ機器に給電をします。電源トラブルは事前にわかっているわけではないので、24時間常に通電している状態になります。

そのため、電源トラブルがなく、UPSからの給電がなかったとしてもバッテリーは劣化していきます。

バッテリーが劣化したまま使っていると、UPS本体に問題なくても、ランタイムが短くなってしまったり、給電ができなくなったりしてしまいます。さらに、バッテリーの内部短絡や電槽の破壊などで、発煙、火災などの二次障害を引き起こすリスクあります。

バッテリーの状態を確認することは、UPSの性能を十分に発揮するために大切なことです。

バッテリーの寿命

各バッテリーは、電池工業会の小形制御弁式(シール)鉛蓄電池の取扱いの指針（電池工業会指針: SBA G0202）に基づき、予防保全のために交換の目安時期が定められています。必ず目安時期にはバッテリーを交換するようにしましょう。

使用環境の温度によって、バッテリーの儒教は変わってくるため注意が必要です。

APCブランドUPS各シリーズで採用しているバッテリーは以下の通りです。

採用バッテリー	交換目安	該当UPS
長寿命品	4年交換目安時期に1回交換してください	Smart-UPS LCD SMTシリーズ Smart-UPS X SMXシリーズ Smart-UPS SRTシリーズ APC RS シリーズ APC ES シリーズ
従来品	2.5年定期交換してください	Smart-UPS SURTDシリーズ Smart-UPS RTシリーズ Symmetra RMシリーズ Symmetra LXシリーズ