コロナ禍が落ち着きつつあり、テレワークからオフィスワークへとワークスタイルを戻す企業も増えてきました。その一方で、働き方の多様化を見据えてテレワークをさらに推進する企業もあります。テレワークを推進している企業には、選択するPCに変化が見られるようです。そこで今回は、テレワークにおすすめのPC＆ワークステーションをご紹介します。

テレワーク下でのPCの売れ筋

コロナ禍で急激にテレワークが始まったころ、ニーズが高かったのは移動の際に便利な13インチ以下のモバイルPCでした。テレワークが定着してきたこの1年で需要に変化があり、デスクトップPCやワークステーションの出荷台数が増えてきています。

全体のシェアで見ればノートPCの人気は依然高いのですが、個々のタイプの台数を時期ごとに比較するとデスクトップPCとワークステーションが徐々に人気が高まっているのが分かります。

オフィスとサテライトスペースや自宅を行き来するのであれば軽量のモバイルPCが便利なのですが、同価格のモバイルPCに比べてデスクトップPCやワークステーションはスペックが高いものが多く、在宅メインで業務を行うなら携帯性よりも性能の高いPCに軍配が上がるようです。

参考：IDC Personal Computing Devices Market Share（英文）
https://www.idc.com/promo/pcdforecast　

デスクトップPCとワークステーションの違いは？

ワークステーションは、主にCADやグラフィック、動画編集などの業務に用いられる高性能なコンピューターです。クリエイティブ職やエンジニアなど、ハイスペックなデバイスを必要とする業種はもちろん、営業職でもオンライン営業で安定した環境を整えるために導入するケースもあるようです。

デスクトップ型ワークステーションの場合、CPUはインテル® Core™ X シリーズといった最上級のものが用いられているほか、メモリは32～64GBを中心にラインナップされています。さらに、ワークステーションはGPUもハイスペックであるため、動画や宣伝ツールを自製する企業にはおすすめです。

ノート型のワークステーションは、デスクトップ型に比べると性能は落ちますが、一般のノートPCよりも上位機種になります。

いずれのタイプもかつてに比べると価格帯が下がっているため、使用中のPCに物足りなさを感じているのなら選択肢に入れてもよいのではないでしょうか。

場所をとらない超小型デスクトップPC

在宅だとスペースが気になるケースもあります。そんなときは、省スペースの小型・スリム型のPCを選ぶとよいでしょう。

EPSON　Endeavor AT20

幅約45mmと超コンパクトなデスクトップPC。オフィス業務用途ならビジネスに求められる機能をコンパクトに集約した小さいパソコン。ディスプレイの背面にも配置することができ、設置する場所を選びません。限られたデスクスペースを有効に活用できます。

https://shop.epson.jp/pc/desktop/at20/

富士通　ESPRIMO G5011/H

約0.87リットルサイズのウルトラスモールPC。モニターの裏側に取り付けて、一体型PCのようにもセッティングできます。CPUは第10世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載可能。2台までディスプレイを接続できるので、マルチモニターでの作業にもおすすめです。

https://jp.fujitsu.com/platform/pc/product/esprimo/g5011h/　

Lenovo　ThinkCentre M70q Tiny Gen 3

省スペースで、事務系の作業には十分なスペックをもつPC。モニターへの取り付けや第12世代インテル® Core™ プロセッサーの搭載が可能なほか、豊富なインターフェースで拡張性もあります。

https://www.lenovo.com/jp/ja/desktops/thinkcentre/m-series-tiny/ThinkCentre-M70q-Gen-3-Tiny-Intel/p/LEN102C0012

日本HP　HP EliteDesk 800 G8 DM

幅34mm、ペットボトルの半分くらいの厚みの小型PC。作業用PCとして、またデジタルサイネージへの組み込み用にと応用範囲が広がります。第10世代インテル® Core™ プロセッサー搭載可能で、HP独自のセキュリティ・管理機能付きでセキュアに使用できます。

https://jp.ext.hp.com/desktops/business/elitedesk800g8_dm/

NEC　Mate J タイプMC

小型サイズ、ディスプレイの背面に取り付け可能であるというのは、ほかの機種同様。光学ドライブを選択すると、PC本体とセット状態にして納品されます。筐体が白ベースなため、リビングなどにも置きやすいのもメリットです。

https://jpn.nec.com/products/bizpc/mate/mc-b/index.html?mode=mvj　

汎用性の高いワークステーション

ワークステーションの上位機種は使う業種が限られてしまいますが、事務仕事や簡単な動画編集などには比較的安価なタイプでも十分です。デスクトップ型だけでなくノート型もあるため、持ち出しが考えられるのならノート型を選ぶのも選択肢の一つでしょう。

富士通　CELSIUS J5010

インテル vPro® テクノロジー選択可能で、安全で高性能なスペックを、高さ30cmあまりのコンパクトな筐体におさめたワークステーション。中小企業でも導入しやすいWeb限定モデルも用意されています。

https://jp.fujitsu.com/platform/pc/product/celsius/j5010/　

日本HP　 HP Z2 SFF G9 Workstation

同社のフルサイズZタワーと同様のパワーを半分サイズで実現。第12世代インテル® Core™ i プロセッサー、NVIDIA® RTX A2000が搭載可能です。高度なセキュリティ機能も標準搭載しています。

https://jp.ext.hp.com/workstations/z2sffg9/　

Lenovo　 ThinkPad Pシリーズ

第12世代インテル® Core™ プロセッサー搭載可能なノート型ワークステーション。メモリは最大48GBまで対応しています。Wi-Fi 6Eでの高速ネットワークにも接続可能で、素早く安全にログインできる指紋認証も搭載しています。

出典：ThinkPad P | モバイル・ワークステーション | レノボ・ジャパン「ThinkPad Pシリーズ」レノボ・ジャパン合同会社（https://www.lenovo.com/jp/ja/workstations/thinkpad-p-series/c/thinkpadpseries）

日本HP　HPモバイルワークステーションシリーズ

14～17.3インチのモバイルタイプワークステーション。インテル第11世代プロセッサー、NVIDIAを搭載可能です。14インチはフルHDのみですが、それ以外は4Kも選択でき、CNSアルミ一体形成でスタイリッシュな筐体も魅力です。

出典：HP モバイルワークステーションシリーズ・PC通販 | 日本HP「ThinkPad Pシリーズ」株式会社日本HP（https://jp.ext.hp.com/workstations/mobile/）

まとめ

・在宅ワークメインなら、デスクトップPCやワークステーションもおすすめ
・小型のデスクトップPCなら場所も取らない
・安定した環境を整えたいならワークステーションを選択