
Twitterと連携させて自社製品の口コミを自動収集
Twitterはトレンドを追うツールである一方で、 Twitter を使って自社製品の感想や競合製品の評価などを調べることもできる、情報収集ツールでもあります。
とはいえ、情報を収集するためには、時間と人手がかかります。そんな時に便利なのが、Chatworkとツールを組み合わせることで、Twitterと連携してキーワードを自動で検索し、メッセージで知らせてくれる機能。この機能を使うと、Twitterで都度検索しなくてもキーワードを含んだツイートが流れるとChatworkで受信できます。
ChatworkとTwitterを連携させる方法は2つ
現在、ChatworkとTwitterを直接連携させることはできません。そこで、Zapier(ザピアー)またはIFTTT(イフト)というツール経由で設定します。
設定した検索ワードを含むツイートが流れることがトリガー(きっかけ)となり、Chatworkにそのツイートを送信することがアクションになります。
Zapier、IFTTTともに、APIで複数のソフト・アプリを連携させて業務を自動化するツールです。英語版しかありませんが、設定は難しくありません。
使用目的がChatworkとTwitterの連携のみの場合は、どちらを選んでも構いません。設定が簡単なのはIFTTT、連携できるソフトが多く拡張性が高いのはZapierです。両方とも無料プランがあるので、まずは試してみるのも手です。
Twitter・Chatworkのアカウントを確認
ZapierもIFTTTも、Twitter・Chatworkのアカウントに紐づけるため、どのアカウントを使用するのかを事前に確認しておきましょう。
新たにTwitterアカウントを取得する場合、フォロー/フォロワー0、ツイート0のままだと、Twitterでスパムアカウントと見なされて削除されてしまうこともあるため注意が必要です。
Zapier(ザピアー)の利用方法
Zapierで、Trigger(トリガー)とAction(アクション)を設定します。
ここでは、Twitterから設定したキーワードに即したツイートを検索することがTrigger(トリガー)となり、Chatworkにメッセージを送信することがActionとなります。
Trigger+Actionの組み合わせは「Zap」と呼ばれています。
設定は、新規にZapを作る方法と、既存のZapを利用する方法があります。
新規にZapを作成する場合
1. Zapier<https://zapier.com/>でアカウント登録をします。
1.1 画面上部の[Sign up]ボタンをクリックし、次の画面でE-mailと名
前を入力し、その下の[Sign up]ボタンをクリックします。
1.2 次の画面で任意のパスワードを入力し、その下の[Sign up]ボタン
をクリックします。
1.3 「Please Confirm Your Email Address」というメールがZapierから
届くので、本文に表示されている[Confirm Your Email Address]
ボタンをクリックします。
2.[Make a Zap]ボタンをクリックします。

3.[Trigger]を設定します。[App Event]でアプリを選択します。
検索窓に「Twitter」と入力し、Twitterが表示されたらクリックします。

4.[Trigger Event]を設定します。
指定したキーワードのツイートを探したいので、[Search Mention]を選択
し、[Continue]ボタンをクリックします。
※ほかに、指定ユーザーのツイート、指定ユーザーが「いいね」したツイート
などを選択できます。

5.[Choose account]で、連携するTwitterアカウントを選択し、ログイン認証
をします。
6.[Search Term]に検索したいキーワードを入力し、[Continue]ボタンを
クリックします。
ここでは、例としてChatworkというキーワードを入力しています。

7.[Test Trigger]ボタンが表示されるので、クリックします。
設定したキーワードを含むツイートが表示されます。
8. 表示されたツイートから1つ選択し、[Continue]ボタンをクリックします。
テスト用なので、どれを選んでも問題ありません。

9.[App Event]を設定します。
検索窓に「Chatwork」と入力して、Chatworkが表示されたらクリックし、
[Continue]ボタンをクリックします。

10.[Action Event]で、[Send Message]を選択し、[Continue]ボタンを
クリックします。
※Chatworkにメッセージが送信される[Send Message]のほかに、トリガ
ーとして設定したキーワードがツイートされたときに、新しいルームを作成
する[Create Room]、タスクを作成する[Create Task]が選択可能で
す。

11. Chatworkと連携します。ChatworkのAPI Tokenをコピーして、下の画面に
ペーストし、[Yes, Continue]ボタンをクリックします。

※API Tokenの取得は、Chatwork画面右上のユーザー名→[サービス連携]をクリックして[サービス連携]画面を表示し、左のメニューから[API Token]を選択して、[コピー]ボタンをクリックして行います。

12. 設定したキーワードを含むツイートを受信する、ChatworkのRoomを選択
し、[Create action]ボタンをクリックします。

13.[Insert Data]で、Chatworkに送信する内容を選択し、Test&Continue]
ボタンをクリックします。
※[Text]を選択すると、ツイートの全文が送信されます。

14. 選択したRoomでテストツイートが受信できたら、[Turn on Zap]をクリ
ックします。

検索キーワードに設定したツイートが、Chatworkに送信されます。
ここで設定したZapは、Zapier内に公開されます(設定したキーワード等の細かい設定内容は公開されません)。
既存のZapから設定する場合
すでに公開されているZapの中から、TwitterとChatworkの連携を検索して、それを使用します。
1. Top画面の[Explore]→ (Search by App)で「Twitter」と入力する
と、[Twitter Integrations]という画面が表示されます。
2.[Search for apps to connect]に「Chatwork」と入力するとTwitter+
Chatwork連携のZapier一覧が表示されます。

3.[Send tweets to ChatWork]の[Try it]をクリックし、上記手順の5以降を
設定します。
Zapの一時停止/削除
Zap(ソフト同士の連携)を一時的に止めたいときは、[Zap]画面の該当するZapをOFFに切り替えます。

また、ON/OFFのスライドの右端から、Zapの削除やZap名の変更なども行えます。
IFTTT(イフト)の利用方法
IFTTTでは、「If This」がトリガー、「Then That」がアクションになります。ここでは、Twitterから設定したキーワードに即したツイートを検索することが「If That(トリガー)」となり、Chatworkにメッセージを送信することが「Then That(アクション)」となります。
Trigger+Actionの組み合わせを「Applet」と呼んでいます。
設定は、新規にAppletを作る方法と、既存のAppletを利用する方法があります。
新規にAppletを作成する場合
1. IFTTT<https://ifttt.com/>でアカウント登録をします。
1.1 E-mailを入力し、[Get started]ボタンをクリックします。
1.2 パスワードを入力し、[Sign up]ボタンをクリックします。
2.[Create]をクリックします。

3. +this(トリガー)を設定します。
[If This(Add)]ボタンをクリックします。

4. 検索窓に「Twitter」と入力し、表示されたTwitterアイコンをクリックしま
す。入力途中でも、Twitterアイコンが表示されたらその時点でクリックして
も構いません。

5. Triggerを選択します。
指定したキーワードのツイートを探したいので、[New tweet from
search] を選択します。

6. Twitterと連携します。[Connect]ボタンをクリックし、Twitterのポップ
アップ画面が表示されたら、[連携アプリを認証]ボタンをクリックします。

7.[Search for]に検索したいキーワードを入力し、[Create trigger]ボタン
をクリックします。
ここでは、Chatworkというキーワードを入力しています。

8. アクションを設定します。
[Then That(Add)]をクリックします。

9. 検索窓に「Chatwork」と入力し、表示されたChatworkアイコンをクリック
します。入力途中でも、Chatworkアイコンが表示されたらその時点でクリッ
クしても構いません。

10.[Post a message]を選択します。Chatworkにメッセージが送信される
[Post a messagee]のほかに、トリガーとして設定したキーワードがツイー
トされたときに、タスクを作成する[Post a task]が選択可能です。

11. Chatworkと連携します。[Connect]ボタンをクリックし、Twitterのポッ
プアップ画面が表示されたら、[連携アプリを認証]ボタンをクリックしま
す。

12. 設定したキーワードを含むツイートを受信する、ChatworkのRoomを選択
し、[Create action]ボタンをクリックします。

13.[Continue]ボタンをクリックします。

14.[Finish]ボタンをクリックします。

検索キーワードに設定したツイートが、Chatworkに送信されます。
既存のAppletから設定する場合
既に公開されているAppletの中から、TwitterとChatworkの連携を検索して、それを使用します。
- [Explore]画面で、検索窓に「Chatwork」と入力すると、Chatworkに関
するAppletが表示されます。
2. [キーワードを含むツイートをChatworkに通知]をクリックします。

3. 次の画面で、[Connect]ボタンをクリックし、さらに次の画面で、
[Search for]に検索したいキーワードを入力し、[room]でChatworkのル
ームを選択し、[Save]ボタンをクリックします。

Appletの一時停止
Applet(ソフト同士の連携)を一時的に止めたいときは、[My Applrets]画面の該当するAppletをクリックし、表示された画面で[Connected]の●をスライドさせるとDisconnectingとなり、[Connect]に表示が変わります。

まとめ
・TwitterとChatworkの連携は、Zapier(ザピアー)かIFTTT(イフト)を使用
・設定が手軽にできるのはIFTTT、条件を細かく設定できるのはZapier